黒大豆種皮抽出物(黒大豆ポリフェノール)の抗メタボ作用
メタボリックシンドロームの共通の基盤として、内臓肥満(内臓脂肪の蓄積)があります。内臓肥満は、アディポサイトカイン(脂肪細胞が分泌するホルモン)の分泌異常を起こし、高血糖や高血圧を発症させる原因となります。糖尿病のマウスに黒大豆ポリフェノールを摂取させると、内臓脂肪量が減少し(グラフA参照)、善玉ホルモンであるアディポネクチンの分泌が亢進・改善することが(グラフB参照)確認されています。また、ヒトでも黒大豆ポリフェノールの摂取はメタボリックシンドロームの症状である高血圧、高血糖、高脂血症、肥満を予防・改善する臨床報告がなされています。
<出典:第63回 日本栄養・食糧学会 講演要旨集>