TOP黒大豆の基礎知識品種

栽培過程

代表的な品種「丹波黒」の栽培過程をご紹介します。

1. 生育初期(6月上旬~中旬頃)

「丹波黒」の場合は、6月上旬〜中旬頃に種を蒔きます。
約7〜10日後に芽が出始めます。写真は、15日目、高さは10㎝程度ですが、ここからどんどん生長していきます。

2. 生育中期 [1](7月上旬~中旬頃)

種を蒔いてから約40日後の状態。
株元に土を寄せる「土寄せ」という作業を行った後の様子です。この「土寄せ」によって、根が良く張り黒大豆が倒れ難くなり、生長の勢いが増します。

3. 生育中期 [2](8月上旬頃)

枝や葉の生長が進み、畝の間の地面が見えなくなってきました。
地面が葉に覆われ日光が当たらなくなると、雑草が生えにくくなります。

4. 開花期(8月上旬~中旬頃)

丹波黒は紫色の小さく可憐な花をつけます。
「丹波黒」の場合、8月上旬~中旬頃に花が咲きます。

5. 生育後期 [開花期](8月中旬頃)

花が咲いた頃の畑の遠景ですが、黒大豆(大豆)の花はとても小さいため、遠くから咲いている花を見ることはできません。

6. 最大繁茂期(9月上旬頃)

開花期を少し過ぎた頃、葉や茎が最も伸長した状態となります。
このときを「最大繁茂期」と呼んでいます。

7. エダマメ期 [登熟期](10月中旬頃)

花が咲いてから60日くらいで、莢が生長し「エダマメ」として食べられる状態になります。
大豆の中でも「丹波黒」のエダマメの美味しさは有名で、とても人気があります。

8. 収穫期(11月下旬頃)

丹波黒は花が咲いてから黒豆として完熟するまで約100日と長いため、粒が大きく生長します。(一般的な黒豆:約70日、大豆:約60日) 
冬にかけて、葉や莢(さや)が徐々に乾燥していきます。莢が乾いて茶色く変化したら株を切り倒します。写真(上)のように3本程度の株を組んで圃場で乾燥させる方法を「島立て」と呼んでいます。また、写真(下)のような昔ながらの「稲架干」しという乾燥方法もあります。この状態で乾燥させた後、脱穀して豆を収穫します。

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